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約一年前、「よく使う10のソフトシンセ」というエントリを書いたわけだけれども、DAWをCubaseからAbleton Liveに乗り換えたこともあって、当時とは環境が激変した。

そこで、また新たに今現在の「よく使う10の~」を書こうと思う。

しかし、現在は RADIASをはじめハードウェアシンセの比重が大きくなってきている。そこで、「よく使う10のソフトシンセ」ではなく「よく使う10の音源」とした。

他の人にも何か参考になる事があるんじゃないかと思って書き始めたエントリではあるが、音楽製作のための音源というより、音源そのものを楽しむシンセオタク的な視点でしかないかもしれない。あくまでも「音遊び」の為の音源である。

1. Native Instruments : REAKTOR 5

http://www.dirigent.jp/products/ni/synth_line/reaktor5/top.html

前回と変わらず、トップはREAKTOR。

用途は主に、M1などのシンセからリサンプリングした波形や、そこら辺を叩いたり、こすったりした音をマイクで録音した波形を使った、その場限りのシンセサイザーを作るのに使用。Ableton Liveの「Sampler」+「Instrument Rack」があまりにも便利すぎるので、その役目は半減したものの、REAKTORで音(シンセ)をチマチマ作っている時が一番楽しい。

シンセやエフェクタを自作できるソフトウェアといえば、Synthmaker。SynthmakerであればVST化できるわけだけれど、VST化することが目的になってしまい、音で遊ぶという事から外れていくように思える。REAKTORであれば、ホストにプラグインした状態で、シンセやエフェクタの内部構成をゴリゴリ変更できるので、そういった気楽さも見逃せない。そういう意味では、やたら細かい部分までいじることが可能なモジュラーシンセと捉えるのが正しいのかも知れない。

Ableton Liveのおかげで使用頻度としては低くなったものの、音遊びにはなくてはならない、極めて重要な存在である。

2. KORG : RADIAS

http://www.korg.co.jp/Product/Synthesizer/RADIAS/

REAKTORとは対照的に、いい意味で、テキトーに音が作れるのは、やはり本物のツマミを備えたハードウェア音源だからこそ。

いわゆるアナログ系シンセ音として主に使用しているが、ダラダラ音作りしながら遊ぶのに最高。ルックスもカッコイイ!実物の手にとって使うモノだからこそ、見た目重要だと思ってしまう。

三つのEGが搭載されているのだけれども、EG3がツマミにアサインされていないのが非常に残念。

3. Native Instruments : Absynth 4

http://www.dirigent.jp/products/ni/synth_line/absynth4/top.html

最近、自分の中で人気急上昇のAbsynth。こんなに便利で懐の深いシンセだったなんて。

複雑なモジュレーションが簡単にかけられて非常に楽しい。サウンドエフェクト系やアンビエントなパッド音のプリセットが多いのは、そういうモジュレーションをフィーチャーする目的があるのかもしれない。

ものすごく大雑把で乱暴な言い方をすると、PCM+FM+Analog+加算合成スタイルのモンスターシンセなのかも知れない。とにかくモジュレーションが強力なので、揺らめくアンビエントなパッド音を作るのにはイイ感じ。今後より積極的に使っていきたいと思う。

4. KORG : M1

http://www.korg.co.jp/Product/Synthesizer/LegacyCollection/M1/

生で使う事があまりなく、どちらかというとサンプリングネタ。イニシャルボイス状態にした生のPCM波形をサンプリングしてREAKTORやAbleton Liveなどのサンプラで使用。

5. Ableton : Operator

http://www.ableton.com/operator

Ableton Liveの組み込みFM音源。 こいつのおかげで、FM8の使用頻度が極端に減った。4オペレータのFM音源なんだけれど、Ableton Live組み込みだし、パラメータは簡単だし。サクッと音を作るにはちょうど良い。リアル志向ではなく、まさにFM音源の音が必要であれば、4オペレータで十分なんじゃないかと思い始めてきた。

6. Ableton : Electric

http://www.ableton.com/electric

Ableton Liveの組み込みエレピ音源。 使用エレピ音の70~80%くらいはこれ。ちょうど良い生っぽさが素敵。

エレピっぽい音源として扱っている自分にとってはポルタメントがかけられないのが残念。

7. Ableton : Implus

http://www.ableton.com/products

Ableton Liveの組み込みリズム用サンプラー。 ものすごいシンプル。それゆえにめちゃくちゃ使いやすい。

Ableton Liveのトラック上で作りこみオーディオ化したリズム音を「Implus」のセルにそのままドラッグ&ドロップするだけというお手軽さ。今まで面倒だからやらなかった変なリズム音もこれならサクサク作れるようになった。

8. Ableton : Simpler & Sampler

http://www.ableton.com/sampler

AbletonLiveの組み込みサンプラー。

素敵なのは、まず簡単バージョンのサンプラーである「Simpler」で音作りをはじめ、途中で必要な時にフルスペックバージョンであるところの「Sampler」に波形やパラメータはそのままにアップグレード可能なこと。「Simpler」と「Sampler」でどの程度のCPUコストの差があるのかは、チェックしたことがないけれど、最初は細かいパラメータは弄りたくないと言うケースはよくあるもの。でもいざとなったら、という道が開かれているのは本当に素晴らしい。

「Implus」と同様、Ableton Liveのトラック上で作り込んだ音をそのままドラッグ&ドロップするだけで波形を取り込めるのも素晴らしい。

9. Ableton : Analog

http://www.ableton.com/analog

AbletonLiveの組み込みアナログ系シンセ。

特筆すべきは、フォルマントフィルターを装備しているところ。ノイズをこのピッチ・キーフォローしたフォルマントフィルターに通すと、シャリシャリ系のナイスな音が作れる。普通のローパスフィルタのレゾナンス発信で作る口笛系とは違ったシャリシャリした音が作れるのでめちゃくちゃ重宝する。

10. KORG : Electribe MX (EMX-1)

http://www.korg.co.jp/Product/Dance/EMX-1/

これでテンポラリのリズムトラック+αを作ってモチーフを作ることが多く、特にスケッチ段階に無くてはならない。音も好みなので、そのままAbleton Liveに録音して使うことも多い。

番外. Ableton : Instrument Rack

これは音源ではなく、音源やエフェクターを入れる器。

これに音源やエフェクターを差し入れ、レイヤーさせることで、例えばアタック部分はサンプラー、サスティン~リリース部分はFM音源といった感じの、古き良きSYシリーズのPCM+FM音源的音作りを再現することができる。この組み合わせは、サードパーティ製のVSTも含め自由自在。レイヤーさせた音色を得るのに、もうDAW側に複数トラック作る必要もない。

レイヤーさせるとCPUコストが気になるところなんだけれども、Ableton Liveのディープフリーズ機能と相まって、非常に使いやすい。

COMMENTS (5)

最近FM音源熱が再発して、FM音源をどんなふうに使ってる人がいるのかなーと探してたら辿り着きました。
長い前置きスミマセン。

お作りになられるサウンドがクリアで心地よいですね!
サウンドスケープが見えてきますね。

僕もバージョン2のころからLive使いで、今ほど音質も良くなかったのですが、サウンドメイクの速さや使い勝手で今まで使い続けています。
思いついたらどんな曲でもUPするという僕らCPJの適当さにぴったりのDAWです。

ただ、aerofinbackさんが言うように最近は音や付属のシンセ群もすごく質が高いですよね。他DAWやサードパーティのプラグインシンセ等を立ち上げなくても結構なクオリティで出来ちゃう。これからもAbletonには頑張ってほしいですね!

投稿者: 四十一郎 : 08/11/27 14:38

コメントありがとうございます

CPJさんの曲(http://cpj.seesaa.net/)、いくつか聞かせていただきました。(あまりに多いので後でゆっくり聞きます)

めちゃくちゃカッコよいですね!そして面白い!

「シングル」のコーナーを頭から聞いていたんですが、特に「インダス。」で爆笑してしまいました。「Oh…サダハル」良すぎです。

今後もチェックさせていただきます。頑張ってください。より一層のご活躍を楽しみにしております。

投稿者: mat : 08/11/27 15:37

わわ、ありがとうございます。
あれは大学からの友人とやってるユニットなんです。
もっとも去年まで休止してましたが、お互い本業でストレス溜まったらそのはけ口として活用しようと再開しました。

しかし音楽もさることながらaerofinbackさんのシンセ造詣の深さにはソフトウェアベース、実機ベース問わず感心します。
またちょくちょく勉強させてもらいに来ます〜
もしよろしければ拙ブログからリンクをはらせていただけませんか?

投稿者: 四十一郎 : 08/11/27 23:01

お返事遅くなりまして、申し訳ありません

リンクの件、なんら問題ありません。
あるとすれば私の稚拙なサイトそのものですね・・・。精進いたします。

私も四十一郎さんのブログと曲で勉強させていただきます。CPJさんの音楽的完成度はもちろん、そのパワーと取り組み方にも感銘を受けました。時間が無いとか言い訳せず、自分がやりたいと思う事についてはベストを尽くそうと改めて感じた次第です。

ありがとうございます。

投稿者: mat : 08/11/30 13:58

リンクさせていただきましたー!
ブログゆえにあまり目立たないんですが…
左のカラムにある\\"Link at You\\"っていうところです。

そ、そんな!ぼくらの曲から学ぶべきものなんて…あ、あるんでしょうか…?((((;゚Д゚)))ガクブル

いえこちらこそ、更新楽しみに待っています!
Live(Ableton)使いに悪い人はいない!とは、友達の音プロの名セリフです。これからもよろしくです〜!

投稿者: 四十一郎 : 08/12/02 13:56

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